注文住宅での家づくりには土地が欠かせません。既存の住宅を建て直す場合は既に土地が有りますので、仮住いとなる家に引っ越しをした後に建物の解体を行って更地にすれば注文住宅による家づくりを始める事が出来ます。しかし、土地を所有していない場合は最初に土地探しをする必要があるわけです。尚、この場合は仮住まいを探さなくても良いと言ったメリットは有ります。
土地探しをする上で大切な事は土地の形や条件です。奥まった場所に家を建てる土地が有る場合は、資材の搬入を行うためのスペースがあるか否かを確認する必要が有ります。また、古家付きの土地を購入して注文住宅での家づくりを行う場合は、敷地内まで重機の搬入が可能かどうかで、解体工事や家の新築工事の費用に差と言うものが生じる事になります。奥まった場所に家を作る土地がある物件は、道路から少し奥まった場所に家があるため静かと言ったメリットが在りますが、道路から家を作る場所までの私道の幅が短いと重機や工事車両の搬入が難しくなり、手作業での工事を行う事になるため、人件費が高くなるわけです。
また、道路に面している土地の場合、その道路の幅が４メートルに満たない場合はセットバックが必要になりますので、建坪がその分減ることになります。尚、セットバックは道路の両側にある土地が対象となるためセットバックする距離は折半となりますが、道路の反対側が川などの場合は注文住宅で家を作る側のみが後退することになるなど、注文住宅での家づくりを行う場合は土地の知識を持っておく事が大切です。